レポート日中デザイン会議2020.11.29

2020年11月29日、同年2月に福岡にて開催予定だったものの、新型コロナウィルス感染防止の観点から延期されていた「日中デザイン会議」が、九州大学大橋キャンパスの学修支援施設デザインコモンにて開催されました。この日、中国5大学と日本3大学がオンラインでつながり、日本語、中国語、英語の3ヵ国語の同時通訳を入れて、ようやく実現にこぎつけた本会議。開催にあたり、清須美匡洋未来デザイン学センター長からは、日本と中国のデザイン教育に携わる大学間のコラボレーションを通して、新たなデザイン領域を創造し、今後の研究と教育の可能性を探る場にしたいとの抱負が述べられました。また、谷正和九州大学副学長からは、パンデミックによって直面している社会情勢の変化にあって、いかに新たな価値を創造できるかがデザインの本質であると開会の言葉を述べられました。

第1部のテーマは「日中デザイン系大学の現状と、国際交流の可能性と効果」。中国と日本の各大学から、デザイン系学部における教育方針や取り組みが報告されました。両国ともに、デザイン領域に求められるニーズの多様化により、専門領域に留まらない学際的な教育プログラムが実施されていることが共有されました。さらに各大学が取り組んでいる国際交流の内容も紹介。今後、日本と中国の連携を強めることで、アジア的なデザインアプローチを推進し存在感を高めていくことが、改めて確認された会議となりました。第2部のテーマは「デザインにおける知的財産権の役割」。このパートでは、日中それぞれの知的財産権についての講演が行われました。両国における法律の現状が共有され、この後に行われるディスカッションのための共通認識となりました。

ディスカッションパートでは日本と中国の今後の連携可能性についてより深くディスカッションされました。今回は、初回の会議ということで、イントロダクションとして、各大学のデザイン教育に関わる歴史や取り組みが紹介され、提出されたテーマについても活発な意見が交わされました。参加者の間では、意見交換のためのプラットフォームの重要性が確認され、新しい価値を創造するための、さらなる連携が約束されました。

<参加大学>
九州大学大学院 芸術工学研究院
札幌市立大学
豊橋技術科技大学
北京理工大学
同済大学
広州美術学院
大連理工大学
江西財形大学

会議のダイジェスト版をこちらよりご覧ください。