お知らせ国連が掲げた持続可能な開発目標SDGsに対して、デザインの領域で貢献する『SDGsデザインユニット』を設置します2018.2.16

九州大学大学院芸術工学研究院では、国連が2030年までに解決する目標として掲げた「持続可能な開発目標」SDGs (Sustainable Development Goals)に対して、デザインの領域で貢献していく『SDGsデザインユニット』(英名:The Design Unit for the SDGs)を2018年4月にスタートします。

『SDGsデザインユニット』の概要
SDGsの目標はどれ一つとっても容易に達成できるものはなく、国家レベルから個人レベルまで多様なアプローチが求められますが、このユニットは「デザインによる解決」に着目しました。九州大学未来デザイン学センターと連携することで他部局との「分野横断」で目標達成に向けた活動をすすめていきます。

また、SDGsはアカデミズム単独では解決できない目標であるため、ユニットを「社会プラットフォーム」と位置づけ、産業界、市民などと共に解決策を模索し、社会実装していくための具体的なプロジェクトを推進していきます。九州大学大学院芸術工学研究院と提携関係にある海外の大学や国際機関とも連携した「世界的なデザイン運動」として展開していきます。

『SDGsデザインユニット』の構成員
デザインの研究、教育、制作を専門とするデザイン系の大学教員に加え、文化人類学、哲学、数理生物学などの専門分野の異なる、多国籍の教員を含む10人の教員を中心に活動をすすめます。ユニット長は九州大学大学院芸術工学研究院の井上滋樹教授です。

学生有志が集まり運営する部活動「SDGsデザイン部」も同時に立ち上げ、地域と連携した活動を推進します。

『SDGsデザインユニット』の活動
学生や社会人を対象にした「SDGs芸術工学デザインスクール」の開講による「教育活動」、SDGsに関連する課題の研究、解決のためのメソッド開発などの「研究活動」、企業との共同研究による商品開発などの「制作活動」、行政と連携した「社会システム構築」などを相互に関係させ、大学内外の組織や個人と連携する「運動」として、「クリエイティブな具体的アウトプット」を世の中に提供することを目指します 。九州大学大学院芸術工学研究院 井上 滋樹 教授