活動SDGsの社会実装の手法に関する研究会2024.4.18

研究責任者:芸術工学研究院 准教授 張彦芳
キーワード:SDGs、 社会実装、 デザイン手法、一人一花プロジェクト

本研究会は、Sustainable Development Goals(SDGs) の社会課題を解決するためのデザインワークショップにおいて、単に社会の仕組みや製品の改善提案に止まらず、仕組みを具体化するため実証的に実施できるよう、SDGsデザインワークショップで得られた提案を実現可能な社会実装に運ぶための手法を検討するために行った。

2023年9月30日(土)-10月1日(日)の2日間で実施されたSDGsデザインワークショップGlobal Goals Jam(GGJ)は、九州大学大学院芸術工学研究院と未来デザイン学センターが共催し、グローバルな視点で持続可能性を考え、ローカルな課題解決のアイデアを生み出す、SDGsへと繋がるサービス・プロダクト・アイデアを提案しました。アイデアを実現するため、ワークショップ後下記の通りSDGsの社会実装の手法に関する研究会を行った。

目的:

SDGsの社会実装は多様なアプローチが必要で、本研究会は多様なステークホルダーを巻き込み相互の複雑な利害関係を整理するよう、持続的に社会的・経済的な価値の創造する仕組みの可能性を探ることを目的とする。

開催時期:

2024年1月30日(火)14:00- 17:00

対象とした事例:

本研究会では、福岡市が行う一人一花プロジェクトを事例として取り上げ、GGJはデザイン思考を生かしたデザイン提案を、さらに実現するために下記の視点についてディスカッションを行った。

  1. 「一人一花」活動を通じた持続可能な「共創のまちづくり」の仕組み持続可能となる仕組みづくり。例えば、雨水、中水、流水や溜め水などを活用し、環境に合わせて、街の花壇の水やりに対するツールのアイデアやサービス仕組みの提案
  2. 持続的に社会的な価値を創造するため、自治体、社会起業家、域内市民、域外市民(観光客)、企業など各ステークホルダーの便益とコストの検討

参加者:

福岡の社会実装家、福岡市職員、大分市職員、立命館アジア太平洋大学(APU)教員、スタートアップ専門家、九州大学芸術工学研究院教員、研究者、学生

意義:

社会課題に対し多面的な視点を統合しアプローチし、産学官の垣根を超えた協働を促すことにより、デザイン提案の実現可能性と持続可能性とを両立させた手法を探究した。